最近、書店に立ち寄ると、温暖化、多様性、農業、エコロジーなど多くの書籍を目にする。環境汚染、水関連、環境経済についても多く見られるようになった。しかし、環境問題の本質から離れ、一部の科学的見地の是非を問うだけの評論的なものが多く見受けられる。例えば、温暖化による海面の上昇、農作物への影響に関するコメントに多く見られる。 続きを読む »
中国南西部に旱魃が起きている。畑が干上がってしまっている。平年でも180万ヘクタール程度は干上がっているのだが、今回は770万ヘクタールになるという。これは、日本の総耕作面積の1.5倍以上にもなる。慌てて人口雨ロケットを飛ばしたようだがあまり効果はないようだ。ただでさえ水資源が少ない中国。心配なのは、中国国民の飲料水だ。
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世界でも最も急速な砂漠化が指摘された中国甘粛省の西北部に位置する民勤県。かつては肥沃なオアシスだったのであるが、現在は土地の94.5%もが砂漠と化したという。10年以上におよぶ旱魃による水不足も深刻となっている。この砂漠の進行度であるが、なんと毎年10mの速さにもなっている。また、砂ぼこりが舞うのは年間で130日にもなる。水の無計画な使用や過放牧でここまでになるとは何と恐ろしいことであろうか。
中国の二大河川である黄河は、1972年に年に数週間も干上がるという事態が生じて以来、1985年以降ほぼ毎年のように、水が黄海に到達しない日がある状態となっている。また、河口域だけでなく山東省にさえ水が到達しないこともあるようだ。
このように河川に期待することは出来なくなり、枯渇寸前の地下水へも水が供給されることはない。地下水位が低下し、多くの水源が枯 れ、いくつかの川は姿を消した。かつて、万里の長城の外側も緑一面であったと言うが、今では砂漠の波が押し寄せている。水はどこへ行ったのであろう?
水不足、水質汚染深刻である中国は、急激な経済成長に伴い、一層、水の需要が高まりつつある。当局も制度の改正や補助金、外資・民間への開放など積極的な施策を打ち出しているそうだ。
既に英仏の水メジャーは中国国内に向け、それぞれ1兆円以上投資するなど攻勢をかけており、最近では、中国系企業も着実に事業を拡大し、国内における水関連企業の上場は約10社を数えるまでとなっている。
汚染が激しい中国では、様々な技術を導入し、環境ビジネスのモデル国になりうる勢いで、水源確保から汚水処理まで、非常に有望なビジネス分野と見られている。あのIBMも新規参入しているそうだ。

